城水めぐみ川柳句集『甘藍の芽』
川柳大会で城水さんが特選をもらっている姿を見たことがある!
その城水さんの句集『甘藍の芽』。シュッとしています。
水紋を描く四月の偏頭痛
シャキシャキと響く忘れたかったこと
一日の終わりに触れる駱駝の背
非常口辺りで絡む烏賊の足
朝の蜘蛛しあわせなんてこんなもの
ともだちの蓋はやさしく閉めましょう
鳥だった頃の名前で呼んでみる
沈黙を守る舌下の不発弾
騙されていたい桜の虚言癖
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