Picnic No.10
久しぶりの書き込み。
忙しいというよりも、手のかかる親に振り回され中というよりも、このココログがコピー&ペーストができなくて、使い勝手が悪かったのだ。が、「Ctrl+C」と「Ctrl+V」が使えることが分かったので、久しぶりに書き込み。(忘れないように、「Ctrl+C」と「Ctrl+V」をメモ)
11月1日に『Picnic No.10』でました。
一部紹介します。詩歌本の店「満天の星」で、絶賛発売中
幻獣 叶裕
先月、仙台での「秋のブレンド句会」に参加したとき、初めて叶さんにお会いした。
Picnic参加者にはお会いしたことのない方が多い、というか、川柳を書く人は、榊さん、与生さん、わたしの3人しかいない……、と、今ごろ、気がついた!
叶さん、句を、さらりと作っているように見えたのだけれど、いやはやヘビーです。
楽園に酢醤油で食う水餃子
ぼくたちの遠雷ですよおかあさん
アリバイが無くて煮卵売り切れです
SPACE OPERA 木村オサム
こほろぎの棲み処となりしタイムマシン
満月が岡本太郎の顔になる
自転車のサドルにされた宇宙人
人様の 榊陽子
占いに並んだ美しい座薬
見境に注ぐファラオの秋野菜
そうやってシールを貼って汚すのね
Junk 月波与生
油絵の赤はアルデバランらしく
野葡萄を散らしてマントラのオブジェ
眉毛から猿に戻っていく芒
目覚めれば 中村美津子
ゑいもせす竜の髭なら反古にする
えいえんは雨の日のだんだん畑
あさがおの行間にときどきeメール
明ける 松井康子
数式をピューマが走り抜けていく
木耳を刻むかすかに開く森
鹿はいま橋の長さを暮れゆけり
あめふりしぐれの あみこうへい
あたしのあめならかんぜんもくひ
めるかとーるのせかいのままおよぐ
ふこうよりしあわせがすきなくもがくれ
りすとかっとのえらんだそらはまあるいの
ゆむゆむ 羽田野令
犬枇杷まだ硬し遠くにアルタイル
ひややかに神話にかける生たまご
月光に出アフリカのきりぎりす
売ります 岡村知昭
きりぎりす蘇我氏滅びるまで我慢
秋深し深爪同士向かい合い
白彼岸花午後からは曇るはず
「フルーツ」と「昆虫」 梶真久
フルートは学級文庫が大嫌い
桃の産毛が宇宙を掃いている
競歩が終わるまで夏の蝶でいる
青のオーケストラ 鈴木茂雄
かたつむり青のオーケストラの中
紅葉づりて言葉を紡ぎだすところ
朝顔に切り取り線があるらしい
写楽な方法 野間幸恵
要するにGIRAFFEの首を待ちわびて
錆色の月日写楽な方法で
水際のユークリッドの立つ瀬かな
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