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May 2011

May 20, 2011

いつかはきっと

Someday
宮城県の中学校体育館避難所で、一週間泊まり込んでのボランティアに行ってきた。
体育館の隅に、子ども向けの救援物資の段ボール箱が集められ、キッズコーナーになっていた。コミックは小学校高学年~大人に、よく読まれているようだったが、児童書と絵本はあまり読まれていなさそうだった。3箱くらい開けて、どんな本があるかを確認。ゾロトウ「いつかはきっと」を見つけた。
一番すきな絵本作家がゾロトウ。中でも「いつかはきっと」は大好き。すぐに絵本の読み聞かせをしようと決心した。
最初の一冊は「いつかはきっと」。
「いつかはきっと」は、ちいさな女の子が、いつかは髪を長く伸ばしたいとか、いつかはピアノを上手にひきたいとか、なにげない夢を語る絵本。アーノルド・ノーベルによる、やさしさあふれた家の様子や女の子のおしゃまな表情など、シンプルでかわいらしい絵。そのうえ訳はやがわすみこ。
今は小さな女の子だけど、いつかはいつかはこうなるのよという、夢を語る姿に、聞いていた子どもたちが共感しているのが表情から伝わってきた。後ろで聞いていたお母さんたちの流す涙も見えた。もしかしたら、お母さんたちのほうが共感の度合いが大きいのかもしれない。

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May 09, 2011

酸素を売る男

ゆうべ、朝日ホールでイッセー尾形の一人芝居を見てきた。小説でいったらショートショートというかんじ。日常のすきま感性が、コメディータッチで演じられる。無駄のないシンプルさに吸い込まれてしまう。ALL新作7つ。プログラムはないので題は私が勝手につけたもの。
「子守爺」歩きながら、背中の赤ん坊に話しかける。一人芝居なのに、まっ白な舞台なのに景色が見える! 力の抜けるような尺八も子守爺にぴったりだった。
「時計台」舞台は札幌。女は同伴出勤をするために待ち合わせをしたのに、相手が来ない。待っている間に子どもを預かってしまう。途方にくれていく様子がリアル! 
続いて今回一番長い作品「酸素を売る男」。男は空気の薄い高地で酸素ボンベを売っている。空気の薄いところでの息遣いから、動きかた、感情の起伏の激しさまで、芝居も面白さがぎゅっとつまっている。オチまでの展開も鮮やかで、見ているこちらまで高山にいるみたいに息苦しいくらいに面白かった!
 「帰ってきたって?」最初のリアクションで、誰か帰ってきて喜んでいるのかと思ったら、返品の山だった。意外性の面白さ満載。
「がさがさ女」買物袋をガサガサさせているだけで、こんなに笑わせてくれるなんて! 女の仕草がすごい。
「天草五郎シリーズ」捉えどころのないナンセンス。いや、ファン待望のシリーズのようだった。
最後は「フォーク歌手」ほんとにいそうで、ほんとにありそうな歌で、妙に後味をひくフォーク歌手だった。
濃い芝居と思ったけれど、照明が落ちたら、す~っと、かき消えてしまった。ステージで着替えながら、変身して濃い幻を見せてくれた。
続いて学校の先生たちによるリキの入った芝居。緊張感がたかまると、すっと笑いが入る。この緩急は、そうかイッセー尾形の芝居の感覚なんだ。

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May 07, 2011

五月の風

いつのまにか五月。五月といえば、やはり戸田勝久。闇の上に明るい五月を塗りこめた世界を見に行きましょう。

戸田勝久展「五月の風

●大丸心斎橋(南館8階 美術画廊)
●5月18日(水)→24日(火)

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