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September 2006

September 23, 2006

金閣寺

Kin
 児童文学関係の勉強のため秋の京都へ1泊。連休だからすごい混雑とわかってたのに金閣寺へいった。三島由紀夫「金閣寺」を読んだばかりだったから。
 コンプレックスのかたまりで孤独で自意識の強い男のだんだん高まっていく金閣寺への偏愛。究極の自己愛。まるで、現代の青年のよう。夕陽にぎらりと輝く金閣寺には、ほかにも物語がありそう。

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September 22, 2006

敦-山月記・名人伝-

Mansai
 仕事を休んで、(いいのか?)芸術文化センター中ホールへ観劇に。
 大ファンの尺八演奏家の藤原道山、のりにのっている野村萬斎。この二人を生で見たいという、ミーハーな思いつきでチケットを購入。原作は中島敦の「山月記」 「名人伝」。大好きな作品が、いったいどんなふうに演じられるのか予想もつかず、ふしぎな興奮を覚えつつ出かけた。
 冒頭、荘厳な空気の中、中島敦の写真が浮かび、作家としての略歴が語られて4人の敦が登場。あまりにも意表をつかれ、荘厳な空気に気圧されて、金縛りにあったままの観劇となった。「山月記」。照明で浮かび上がる三日月型のステージ。深い闇にふちどられた美しい舞台だった。野村萬斎の華麗な動き、虎になった李徴(野村万作)の鬼気迫る慟哭。作品の文をそのまま変えずに語るのもまた驚きで、緊張と深い充実感をいっぺんに味わえた。「名人伝」は、軽妙な作りで客席からは笑いがたくさんでていた。
 すごい舞台を見た。それにしてもこの舞台は野村親子以外では演じられない。とてつもなく美しくしなやかで聡明な身体と、鍛え抜かれた精神がないと演じられない。他の誰にもできないと思った。感想を書くのも緊張してしまったわい。

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September 13, 2006

京都魔界案内

Kyouto
 24日の日本児童文学者協会主催の「公開研究会」(ゲスト・吉橋通夫)に参加するついでに、友人の誘いで、京都に一泊することになった。急なことでホテルはどこも満杯だったけれど、なんとか宿がとれた。ふう。
 せっかくだから、ぼつぼつ一人で京都を散歩してみようと読んだのが、「京都魔界案内」。京都の今を見ながら、あちこちに残る「魔界」を味わってみようか、それとも、うまいもんを探して歩こうか。案外、疲れて、カフェで読書といういつものパターンになってしまうかも…。持参するのは「金閣寺」と、「なまくら」「風の森のユイ」。

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September 08, 2006

後ろ向きで歩こう

Oomiti
 今宵は満月。葡萄をつまみながらワインをゆっくり飲んだ。ときどきベランダに出てお月見。

 満月よ ここにいるのはわたしです

  「しょっぱいドライブ」で芥川賞を受賞した大道珠貴の短編集 「後ろ向きで歩こう」を読んだ。地味な中高年のリアルなお話。なんとも不思議な雰囲気。わたしと年齢の近いゆるい凡人のゆるい日々、でも、それでいて主役の女性はじつに冷めているのだ。現代が見える。すごい!

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September 03, 2006

チョコレートコスモス

Riku
 月が変わるたびに思うのだけれど…、ああ、もう9月。
 金曜日の夜、ちょっとヒールの高い靴を履いて歩いていて、ぐきっと足首を捻じってしまった。それくらいよくあることで、気にもしていなかったのに、帰宅してお風呂に入ろうかという頃になって足首がじんじん痛む。痛むところを触ると熱い。寝ても座っても痛いし、歩くのは困難。捻挫らしいのでシップ薬を貼って一晩過ごした。やや、ましになったので、土曜は、きれいめの格好で、足は湿布してサンダルばきでイベントへ。わたしは、主催者側なので、ずっと立ちっぱなし。夜になって、また痛むので冷湿布。けさは、ゆっくり寝坊して、ふとんの中で、「チョコレートコスモス」を、読み出した。読み始めたら、面白くて止められなくなったので、もう、足はもう平気だけれど、「念のため」と、動かず(家事も買い物も中止)読書をして過ごした。ああ、幸せな日曜!  
 一度はまったらぬけられないという未刊の大作「ガラスの仮面」の世界だった。飛鳥の、路上で人の形態模写シーンからはじまるやいなや、「いったい何やってるの? 何がはじまるの?」と、一気に入りこんで読んでしまった。いきなりの劇団の入団テストからハイテンション! 面白さが続く! でも後半のオーデションのさらなる盛り上がりもすごい。
 今、パソコンに向かって思い出した。足が痛くてうなっていた金曜の夜に、「原稿の書き直し命令」があったのだ…。締め切りは3日。ああ、そんな…。

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