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July 2006

July 29, 2006

かはたれ

Kappa
 7月も終わりに近づいてきた。暑さも本番。午前は掃除洗濯読書をしてすごす。ひさしぶりに「正しい休日」ってかんじがする。
 読んだのは「かはたれ―散在ガ池の河童猫 」。ひとりぽっちの子河童の八寸が魔法で猫になって、母親を亡くしたばかりの麻と出会う。丁寧に描かれた情景描写と心象がぴたっと合い、静かにひたひたと心にせまってくる。心を通わせあえたら、わかちえたら、生きる力になっていく。読後は、穏やかで晴れやかな気持ちになった。
 心理学のテキストにしたいくらいに、心の動きが伝わってくる。やっぱり人には(河童にも)、ストロークって大切! 

 

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July 25, 2006

ULTRA BLUE

Hikaru
 大阪は天神祭りでごった煮状態。
 「やっと会えたね」、と、ステージで宇多田ヒカル は言ったのだった。いやはや、お茶目でかわいいうえに、すごいシンガーであることよ。人の心をつかむ言葉がするっと出てくる! ヒッキーがデビューしてから、ずっとコンサートに行きたかったけれど、チケットはぜんぜん入手できなかった。が、やっと今回のツアー「ULTRA BLUE 」のチケットが買えた。大阪城ホールには老若男女がつどっていた。子どもからシニアまで! 見事なうたいっぷりで、のってたね~。「誰かの願いがかなうころ」を生できけて満足。まわりには涙を流している人もあり、強いメッセージ性にもまた感動。肌にしみる声だね~。ヒット曲歌いまくりでした。あんまりうれしくて、まっすぐ家に帰る気になれず飲んで帰宅。

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July 24, 2006

 Ana
 鳥越塾で大阪へ。テキストはルイス・サッカー『穴』。一気に読める。
 無実の罪で少年刑務所にいる史上最悪の不幸な主人公。これに、ひいひいじちゃんのお話、100年前の事件、消えた財宝なんかが、いっぱいジグソーパズルのように組み合わさって、大団円になる爽快なお話。過去に何度か読んだのに読むたびに忘れてしまっている。深い人生観とかではなくて、ピタッときまったラストに、「よかった!」で終われる娯楽作品。何度でも(私だけかも)楽しめるお話だ。

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July 22, 2006

東京奇譚集

Haruki_1
 長雨が止んだとたん暑い! セミが「梅雨明けだ」とないてるみたい。でも、あしたも雨という天気予報…。
 村上春樹の「東京奇譚集」を読んだ。東京、都会、孤独、やわらなか悲しみ、そして不思議な出会いが共通している短編集。「偶然の旅人」。静かな日々を送るゲイのピアノ調律師が主人公。姉との邂逅にジーンとくる。「ハナレイ・ベイ」毎年、3週間をハワイすごすサチ。サーフィンをしていた息子がここで死んだから…。幽霊がちょこっと出てくる。悲しみに縁どられた穏やかな日々。「どこであれそれが見つかりそうな場所で」失踪した夫の捜索を頼まれた探偵(しかもボランティア)のお話。これもまた、乾いた不思議譚。「日々移動する腎臓のかたちをした石」、「男が一生に出会う中で本当に意味を持つ女性は三人しかいない」という父親の言葉に縛られている男の話。作中の主人公の作家の書いた物語も、キリエという不思議な女性も、とてつもなくカッコイイ! 「品川猿」は、自分の名前を時々忘れる女性が登場。カウンセラーによって導かれた原因は猿! 奇妙なのに、しっくりくるのがムラカミワールド。わたしには完璧な面白さだった。

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July 15, 2006

アンデルセン・プロジェクト

 芸術文化センターに、白井晃の一人芝居『アンデルセン・プロジェクト』 を観に行って来た。場面展開の速い多重構造の、でもわかりやすい物語で濃い芝居だった。作中に、登場人物が娘に大好きな「影」(アンデルセン作)を、語るシーンがあって、もう、うれしかった~。
 上演後はトークショーがあり、知的俳優の素顔が、むっちゃかっこよくて、ますます白井晃ファンになった。
 夜は、友人たちと「絶対温館」へ。ようしゃべりまくり気持ちよく飲んできた。

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July 14, 2006

身体知

Utida
 朝からセミがなきだした。暑い! もしかしたら梅雨明けかも。これから、寝苦しい暑い夜が2ヶ月くらい続くのか…。
 「オニババ化する女たち」でブレイク(?)した三砂ちづると神戸女学院の内田教授のトークセッション「身体知」を読んだ。ほんとに面白い。理想の夫や、理想の父親のところなどは納得! 結婚相手なんて誰でもいいのよ、あ、こんなこというと誤解されちゃうとか、対談のライブ感の楽しい。いいなと思うところをメモ。
  たくさんのノイズの中から自分に必要なものを聞き取る
  無駄に見えても切り捨てないで

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July 01, 2006

女教師愛ひとすじに

 Takayama
 高山智津子のサイン本をたくさん持っている。震災後、高山先生を招いての絵本の勉強会に毎月参加していた時期に、会うたびにサインをしてもらっていた。昨年出版された「×のついたカレンダー」は、「女教師愛ひとすじに」の改訂版。わたしの「女教師愛ひとすじに」には、「大洋の水貝がらですくうごと」という句とサインがはいっている。この会が終わるころ、「絵本を自分だけ学んでそれでおしまいなの?」という、先生の言葉で「小児科病棟での絵本読み聞かせ」が始まった。わたしのボランティア活動は先生に背中を押してもらったことでスタートした。
 仕事でも原稿依頼をしたり絵本や子育てについての取材をさせていただいたり、鳥越塾では一緒に学ぶ機会もあり、会うたびに、「今、女子大生やってんねん」「パソコンはじめたから、メール教えて!」と、驚ろかされた。いつも何か新しい面白いことをやってる先生!
 講演会が4000回以上、著作も新作を出し、超多忙なのに、新しいこと面白いことには、どんどんチャレンジする。知りたいと思ったら、すぐに調べる行動力! 「ちょっと妹尾さん、これ教えてえな~」「わからなくて…」と、答えると、次回お会いすると「わかったで~」にこにこおっしゃる。
 高山先生は、大阪生まれで、「となりのおばちゃん」のような親しみやすさで、ついつい、わたしも楽しくお話させてもらっていたけれど、ほんとにほんとに豊かな方。「女教師愛ひとすじに」を読むと、心をぱっと開いて語るその率直さが魅力。大きな時代の流れの中で、好奇心とチャレンジ精神とで、不器用に明るく地に足のついた生き方をしている。笑って泣いてしまう語り口は、講演会やふだんの話し方も同じ。いつも心を開いて人に接している。
 人はその人の感性の豊かさ、あたたかさ、人柄に惹かれるのだとほんとうに思う。わたしも先生が大好きで、先生もわたしに愛情をくださった。高山先生が大好きな人が集まって「高山先生、ありがとう」という会が、尼崎であった。6月11日に病気で亡くなった先生のお別れ会。大勢の人が会場からあふれるほどいて、先生のおかげで出会った素敵な人たちがたくさんいることにも、改めて気がついた。わたしは、たくさんの贈り物をいただいている。「わすれられないおくりもの」のように。(そういえば、先生はこの絵本のことを話すときは涙を流してました)先生、ほんとにほんとにありがとう!
 会場で、メッセージを書くようにと用紙を渡されたけれど、亡くなったことが信じられなくてなかなか書けなかったので、今、書いておく。
 

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