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August 2005

August 30, 2005

「セロ弾きのゴーシュ」の音楽論

sero
 朝晩涼しくなって、夜はぐっすり眠れるようになった。
 面白いよ~と教えてもらってメモしてから2年たって、やっと読んだ。「(セロ弾きのゴーシュ〉の音楽論」。ほんとに、面白い!
 「セロ弾きのゴーシュ」は賢治の童話。仲間のなかではいちばん下手というゴーシュ。夜やってきた動物たちとの交流のあとで、ゴーシュは確実に上手くなったのだが、「ほんとうにうまくなったのか?」「それはどうしてか?」を、近代・現代の理論を駆使して解説。音楽論のことはよくわかってないのだが、カラヤンとかヴィルヘルム・フルトヴェングラーとかが出てきて、読み物として、へ~と、わくわくさせられるのだった。
 ゴーシュの「印度の虎狩」聴いてみたいものだ。
 

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August 27, 2005

革トランク

kenji
 1896年8月27日、宮澤政次郎・イチの長男として賢治誕生。109回目の誕生日だ。
 神戸宮沢賢治の会では「革トランク」と「毒もみの好きな署長さん」をテキストに読書会。
 「革トランク」の主人公の斉藤平太は賢治そのものに見える。未熟な設計士の平太は仕事に失敗して東京に家出する。母の病気のために再びふるさとに帰るとき、高額な大きなりっぱな革トランクを買い、自分のものではない設計書をつめて背負っていく。かっこばかりつけて、愚かな平太は家が近付くにつれだんだん悲しくなってくる…。父親の村長は、息子に苦笑しているのだが、実人生では…。「毒もみの好きな署長さん」はシュールな面白さ。
 メンバーの皆さんは、賢治生誕の日ということで、賢治が好物だったそばを食べに行ったけれど、私は、夜に会食があったために早々に帰宅。おそばにも行きたかった。

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August 23, 2005

ラーメン食べたい

 神戸チキンジョージ矢野顕子ライブ(アンソニー・ジャクソン クリフ・アーモンド)。あまりに圧倒的な個性とピアノとヴォーカル! ライブの間の記憶がずいぶん飛んでるのは、ずっとまいあがっていたせいかも。すごいジャムセッション、「ラーメン食べたい」もかっこいいジャズだった。
 最初は、「CHILDREN IN THE SUMMER」で幕開け。
   夏休みの子供
   秋がくると みんなが帰る
   泣きながら 夏を止める
   夏を生きる
 「ひとつだけ」でじんわり。大村憲司 の追悼コンサート以来の神戸入りといいつつ「また会おね」
   忘れない忘れない この家この街
   忘れない忘れない あの目をあの手をあの日を
 あと、「雷が鳴る前に」「青い山脈」「ローズガーデン」など。アンコールは2曲だったけど、1曲目は忘れてしまった。2曲目はくるりの「ばらの花」。もう会場が明るくなってライブ終了になってもお客さんが一体になってアンコールを続けていたら、出できたアッコちゃん。
 「何がいい?」の問いかけに、あれこれリクエストがでて、 「ごはんができたよ」を弾き語りで。
   いいひとのうえにも
   わるいひとのうえにも
   静かに夜が来る
 途中のMCで、「いい音楽を聴きたくなったらまた来てね」と、さりげなく言ってた。音楽の女神さまだ~。

 

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August 18, 2005

風味絶佳

ymd
 山田詠美「風味絶佳
 おいしそうな食べ物がたくさんでてくる短編集。キャラメルとかの小道具が粋で文もいいし、この本がまさに風味絶佳。「海の庭」が一番好き。10代の女の子を描くとやっぱり天下一品。
 

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August 17, 2005

ラブ・レターズ

 梅田へ朗読劇を観に行ってきた。
 満員御礼の「ラブ・レターズ
 演じるのは寺脇康文・戸田恵子で、8歳から50代までの人生ドラマを書簡で語る。アメリカの上院議員と大金持ちの令嬢で孤独な芸術家の書かれていない余白の人生を朗読から演じていくうまさとか、余白を観客に想像させることを思うと、しゃれた大人の恋愛劇だと思った。なんと日本でさえも15年にわたっていろいろな役者さんが演じている。
 これが、役者の個性でどう変化するのか、他も観て見たいと思った。
 実人生では結婚にいたらないけれど、結婚相手よりも心の結びつきの強い異性の友人(恋人)のリアルさを翻訳ものでなく、日本人だったら、どんな人物設定で、どんな人生を送らせたらドラマになるのか、そんなこともチラリ考えさせられた。
 観劇後は「絶対温館」へ。神戸に帰ってきた~という感じがした。
 

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トーマの心臓

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 きのう、帰宅。仙台で大きな地震というのであせったが、関西空港から実家に電話してもぜんぜんつながらずどきどき。夕方電話で話したところ、秋田も大きな揺れだったが被害はなかったという。ただ、お盆休みあけの移動が大変!
 夏休みは、毎日のんびり実家で過した。お墓参りして、友人や親戚と久しぶりに会って呑んで、昼寝して…といういつもの里帰り。雨が多かったけれど、盆踊りはだいじょうぶだった。
 実家に漫画がいくつか残っていて、その中のひとつ「トーマの心臓」
 萩尾望都のギムナジウムもの。ユーリとエーリクの物語のようでいて、やはり、冒頭でいきなり自殺しているトーマが主役ともいえる。何度繰り返し読んでも飽きないし、読むたびに好きになる。ユーリの親友のオスカーがやっぱりかっこいい! いつも脇役だけど「訪問者」では主人公で、これもせつないお話し。

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August 10, 2005

ハイジ

haiji
haiji2
 絵本の読み語りボランティアは小児科だけだったが、高齢者にもという要望があるというので、「よろこんで!」と、うなづいてしまった。まずはメンバーと相談のうえで返答することになった。  

 わたしにとっての夏休みは里帰り。持っていくものは川柳ノートと「ハイジ」。新訳のほう!
 16日に帰神するまでメールやコメントへの返信ができません。では、いってきます~。

      母の声で子どもに返る里帰り 
      泣き言を乗せ飛んでいくシャボン玉
      ダリア枯れ愚かな恋が死んでいく 
 

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August 07, 2005

十三歳の夏

 きのうは一日中、昔ばなし大学の補講をしたあと、スタッフと軽く打ち上げ後、10周年記念の案内が届いていたグレートブルーへ。YOSHIKAライブだった。YOSHIKAちゃんを聞くのは2度目。きれいな深みのある声が魅力なだが、10周年ということで、前回よりもすごくて、のりまくり! 聞き惚れました!
 乙骨淑子「十三歳の夏」(理論社)再読。最近、自分の童話創作のことを考えていて、こんなに書けない&書いたところであまりにもダメダメすぎて、いいかげん辞めてしまおうと思うのに、すっぱり足を洗うこともできず…。そんな中で、読んだこの作品は、ほんとうに、しみじみと心にしみた。主人公の利恵のようなしっかりした考えなどなく、明るくもなく、優等生でもなく、複雑な家庭環境でもなかったけれど、でも、利恵の心と13歳だった昔のわたしが読んでいる間、ダブってきて、そうそう、わかるこの気持ち…と。
 とにかく文章が瑞々しい。心とからだを使った思考を、自分のことばで語る。まるで、手でじかに触わっているかのような文。気持ちよかった。
 「居心地がよくって、体がとけちゃいそう、わたしがいなくなっちゃいそう。~居心地がいいから、かえってこわい」と、わざわざ居心地のいい場所を離れていく利恵に、もう少し、わたしも悶々と苦闘してみるか、と、思った。

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August 01, 2005

バジル氏の優雅な生活

 もう、8月。ぼちぼち里帰りの準備をしなくては…。
 summyさんもファンというので、久しぶりに坂田靖子「バジル氏の優雅な生活」(白泉社文庫)を再読。じっくり読めるコミック。19世紀倫敦の貴族社会を舞台にした極上の連作短編。バジルが、フランスから来たルイに教育をするシーンがいい。ビクトリアという女性がとても魅力的! バジル氏がプロポーズした女性。大胆でタフで好奇心旺盛で、エジプトでのらくだに乗ってるシーンがよかった。ああ、登場する人は全員魅力的なのだ。坂田靖子はやっぱりすごい。

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