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December 2004

December 29, 2004

しょうぼうていハーヴィニューヨークをまもる

 矢野顕子訳ということで買ったマイラ・カルマン「しょうぼうていハーヴィ ニューヨークをまもる」(リトル・ドッグ・プレス)。なんとサイン色紙とシリアルナンバーつき朗読CDまでついていて、お買い得! だいだい、この「ほぼ日刊イトイ新聞」は、おもしろくて、読んでしまうだけでなく、オススメグッズをついつい買ってしまう。え~と、腹巻とか谷川俊太郎のCDとか…。買ってよかったんだけれど、なんだか、イトイのいいなりみたいで悔しいじゃないか! というわけで、買わないようにしようと思っていても、でもでも矢野顕子のサインなら欲しい。というわけで、発売日時間と同時に申し込んで、なんとか手に入れることができた。シリアルNO103! やったやった。
 お話については、やっぱり、矢野顕子が気に入って矢野顕子の言葉で翻訳で、矢野顕子世界でいい話! 古くなってスクラップされそうになった消防艇ハーヴィ をフロランとうレストランの常連たちが買い取って、修理して、テロが起きたときにハーヴィ は昔風の消化栓で大活躍。絵がまたおしゃれ!
 

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December 25, 2004

おもしろ荘の子どもたち

 作家名や雑誌の名前などが書かれた押入れのダンボール箱に、絶対全部揃えてあったはずと思っていたリンドグレーン作品集。まさかと思いながら何度も確認して、3冊足りないことが判明(泣)。アマゾンで買おうと思ったら品切重版未定…。なので、図書館から借りてきた「おもしろ荘の子どもたち」。
 リンドグレーンのすばらしさが、しみじみ伝わってくる。おもしろ荘に住んでいるマディケンとリサベットの姉妹の、あたたかな両親とお隣のアッベとの日常を、季節の移り変わりの中で描いている。夜中に幽霊を見に行ったり、鼻にマメを入れてとれなくなったり、屋根からカサを開いて飛び下りたり…。無鉄砲さや、姉妹ケンカのあとのつらさ悲しさに、子どもの頃の匂いやせつなさが心に満ちてくる。豊かな子どもの時間が、子どもの視線そのままに語られ、そのうえ面白い。上質な児童文学を読む幸福にひたった。特に、冬の川でのスケートとクリスマスの準備のシーン。読みながら一緒に胸が弾んだ。楽しいクリスマスが終わって寝る時間、「終わっちゃった。もうすんでしまった」と、声を震わせて泣くシーンに、ああ、わかる~、わかる~!

 楽しいクリスマスパーティーが終わったら、山ほどのグラスとお皿洗いが待っている(関係ないか)。 もう、お皿洗いも終わったし。さてさて、次は、年賀状の準備。正月の準備…。

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December 22, 2004

ウォートンのとんだクリスマスイブ

 冬至のきのうは、大学イモのかぼちゃ版を作って大好評だった。これから、だんだん昼間が長くなっていく。柚子がまだたくさんあるのできょうも柚子湯~。

 柚子湯では儚い月を抱きしめる

 ラッセル・E.エリクソン作ローレンス・D.フィオリ画「ウォートンのとんだクリスマスイブ」(評論社)を読んだ。
 なかよしのひきがえる兄弟ウォ-トンとモートンが、雪の少ない冬(まるで今年の日本のよう)に、
 「雪が降らなきゃクリスマスみたいじゃないよ」
 「ぼくだってそう思うよ」
と、おしゃべり。(でも、やっとまとまった雪が降ったとか、東北方面)料理作りで忙しいモートン、クリスマスの飾り付けがすんだウォートン。クリスマス・イブの前の番、「明日が、長い一日になりそうだ」と、思ったウォートンにひらめいた。「あしたはスケートしよう!」
 ほんとなら冬眠の季節というのにスケートにでかけたウォ-トンは、とつぜん吹雪にあい、まいごになる。とちゅう出会ったもぐらと、ほらあなに逃げ込んだら、寝ていた大きなくまに出会い…。寝ていたのを起こされ怒って最初は「クリスマスなんて…」と文句をいっていたくまが最後には…。お互いを思いやるクリスマスという日が、どんなにすてきな日なのかが伝わってくる。クリスマスが待ち遠しい気持ちも味わえる。かえるの絵もお話もすてき。
 さて、我が家はどんなクリスマスにしようかな~。プレゼントもケーキもそろそろ準備しなくては。

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December 16, 2004

雪の女王

hon1  本棚にあまりに自然にチョコを並べていたため、子どもたちはここにチョコがあることを1ヶ月近く知らずにいた。発見して大騒ぎ。だんだん中身が減っていく…。
 仕事の打ち合わせや取材であちこち移動中に、大畑末吉訳「アンデルセン童話集3」(岩波少年文庫)の「雪の女王」を読んだ。やっぱりいい。悪魔の鏡のかけらが飛び散って、カイ少年の目と心臓に入ってしまう。子どもの頃読んだとき、ここはこうだったとか、ここが好きだったとか、読みことを楽しむというより、昔の自分との邂逅のようなかんじ。バラの甘い香り、紙ではなくて干だらの手紙を読んだあとで食べちゃうとか、氷遊びで「永遠」という文字を作れたら自由にしてやるとか…。昔、どれだけ、ドキドキしたことか。それに、トナカイに乗せて送り出してくれるフィン人の女の台詞にしびれる。まだ小さな女の子でしかないゲルダのことを、「あの子は、わたしたちなんかから力をおそわるにはおよばないんだよ。その力はあの子じしんの心のなかにあるんだもの」と、強さを示してくれている。そして、カイとゲルダにはハッピーエンドがやってきて、ほんとにうれしかったことを覚えている。
 大人になって思ったこと…。カイが帰ってしまって、雪の女王は悲しくて、狼とともに吹雪を起こしているんじゃないかな~と。今夜あたり、実家のほうは雪かな…。

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December 13, 2004

鬼が島通信

 フォントがゴシックしか出なくなったりでパソコンが不安定になり、またまたセットアップ。ふう~、時間がかかるのだが、その間、「鬼が島通信」44号を読んだ。読み物も座談会も特集も、とっても読みやすい上にプロフェッショナルで刺激的で面白い。これが年間2000円で読めるんだから、うれしい。
 今回の特集は「アンデルセン」。佐藤さとるの即興詩人とチャップリンの「街の灯」の比較、山中恒のアンデルセンとグリム作品がごっちゃになったとかも面白かったけれど、藤澤成光「安房直子とアンデルセン」が、もう、ほんとによかった。「ふるさと」というキーワードで安房直子とアンデルセンの繋がりを読み解いていくのが、ほんとに新鮮で、そのうえ、安房直子の一番好きな作品が「雪の女王」とあって、わたしも大好きなので、もう、それだけで、ミーハー的に感激!野上暁の「『皇帝の新しい着物』をめぐって」が、また、よかった。鳥越塾で何度か話題になった未明とアンデルセンについて、明快に、書いてくれている。納得! エッセイも創作も、ああ、ぜいたくなほどに充実。

 

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December 11, 2004

神戸 震災をこえてきた街ガイド

 島田誠・森栗茂一共著の岩波ジュニア新書「神戸 震災をこえてきた街ガイド 」。
 来年1月17日で、阪神・淡路大震災から10年ということで出た新刊。神戸の一般的な有名観光地・スポット(六甲有馬須磨旧居留地北野メリケンパークにポートタワーハーバーランドにおしゃれなショップ情報)をはずし、神戸の歴史の光と影、戦災水害震災などの災害との戦いを、地に足の付いた取材で描かれている。町の人たちの姿もしっかり見える新しい神戸のガイドブック。町はもちろん、そこで暮らす人たちにも愛着が持てる。神戸在住の人にも、そうでない人にも読んで欲しい。

 新しい神戸ということで、今一番人気はハーバーランドのBee's Kissの「スイーツハーバー」とにかく、いつ行っても長蛇の列。おいしいケーキを食べるには根性がいる!


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December 09, 2004

RADICAL MYSTERY TOUR

 ゆうべは、期末テスト中の高校生の娘と一緒にバナナホールまで白鳥マイカのライブへ。しかし、テスト中というのにライブに行くとは度胸がすわってる。(というか、勉強する気がないのか?)夜のバナナホール近辺は歓楽街で、子どもだけで行かせる勇気がなく、保護者としてのこのこ付いていった。とはいえ、白鳥マイカの3枚めのアルバム「Gemini」は、聞き応えがあったので、しっかり聞くつもりだった。「Someday」「Shelter」「川ぞいの帰り道」「風に聴け」あたり、かなり盛り上がっていた。
 迫力のある力強い声の持ち主で、それていて透明感もあって手触りがいい。ロックでぎんぎんに歌うのもいいけど、ギターの弾き語りでしっとり歌われたら、もう、しみじみ聞き入ってしまった。
 ライブハウスには、そんなに行く機会はないけれど、こじんまりとシンプルであたたかみのある場所で、そうとうリラックスして音楽が楽しめる。もしかしたら、お酒つきで聞いてるせいかもしれないが…。

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December 08, 2004

Real Love

 ジョン・レノンが凶弾に倒れた1980年12月8日。
 絵本「Real Love」(徳間書店)は、ジョンが息子に描いていた絵をヨーコが本にしたもの。1975年、ジョンとヨーコの間にショーンが生まれたとき、「ヨーコ、ぼくがこの子を育てるよ。きみは仕事をすればいいから」と、約5年の間育児に専念。
 ゾウやカメ、ネコ、鳥などの動物の絵に、「ゾウがものわすれしたところ」とか「カエルがかんがえているところ」といった、手書きの文字が添えられている。親子で一緒に絵を描いたり歌ったり、おしゃべり…。幸福な親子の時間が見えるだけではない。絵はやわらかくユニークでシンプル。1枚の絵の中には物語がある。俳句みたいだ。
 読後、ちょっと笑って心静かになって幸福になれる。

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December 01, 2004

「ちびくろ・さんぼ」はどこへいったの?

 10月の鳥越塾のテキストが「ちびくろ・さんぼ」。この本が絶版であることはもちろん知っていたが、日本で絶版になったのは88年、私は出産したばかりだった。初めての赤ちゃんと暮らす日々は楽しかったとはいえ、体調はすぐれず、寝る時間は細切れ、ごはんを味わって食べたり、ゆっくりお風呂にはいったり、新聞を読んだりすることができなかった…。というのは言い訳で、もともとぼんやり暮らしていたのだけれど、そのときの感想は、「差別表現があったのなら絶版もしかたない。ちびくろ・さんぼは小さいころ好きなお話だったから残念だけど」。
 今回テキストになったので、図書館に行ったら開架にはなく、書庫にあるのを出してもらって、ひさしぶりに岩波版を読んだ。なつかしくて、そのうえ、文句なくおもしろい。さて、どこが、問題だったんだっけ? ああ、サンボという単語が侮蔑表現なのか…。その程度の考えで塾に参加したら、さすが塾生のみなさんは、よく調べてきていて、資料もたっぷりあって、多くの問題を含み、話題はあちこちに飛び、収拾がつかなかった。いろいろ見せてもらって、とにかく驚いたのだけれど。で、あまりに、無知な自分を反省して、わかりやすくコンパクトにまとめてある「『ちびくろ・さんぼ』はどこへいったの? 」(子どもの本の明日を考える会/編)を図書館で借りてきて読んだのだった。差別ということの根の深さと、言葉をめぐる問題、表現の自由に出版、マスコミ…。問題の複雑さから、簡単に意見をいうことをゆるされない雰囲気も感じ取った。「ちびくろ・さんぼ」に限らず、価値観(この言葉でいいのかな?)は時の流れやいろいろな視点で読み直しができるんだなと、思った。

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