July 17, 2022
November 03, 2021
November 02, 2021
July 04, 2021
June 13, 2021
March 21, 2021
おくのほそ道
百窓文庫のオンライン読書会『おくのほそ道』に参加。「月日は百代の過客にして~」は授業でやったことがあるし、読んだこともあって、俳句付紀行文……と思いこんでいた。が、読書会での皆さんの話を聞いていて、実際の水平移動だけでなく、数百年の時をさかのぼる旅だと、やっと理解した。
が、なんといっても、奈良・平安時代、藤原氏に西行に、漢詩のことなど、ほぼ無知なので、解説を読んでも、へ~としか言えない……。
今の暦とのずれもあるし、「みちのく」は見知らぬ奥地だからこその憧れのイメージで描かれているし、もちろん句や配置もすごいし、芭蕉はどこにもない虚構の「みちのく」を多重構造で作り上げているんだと、やっと少し見えてきたが、まだ、読みの一部分にも辿り着いていない……というに気づいた読書会だった。
虚構の「みちのく」のかけらを見つけに、平泉に行きたいなあ。移動できるのはいつになるかな、コロナ禍中。
March 20, 2021
February 22, 2021
February 11, 2021
句集『有夫恋』
3月6日午後2時、神戸文学館の土曜サロンで「月の子忌 時実新子を読む」が開かれる。
というわけで、時実新子の句集『有夫恋』を再読中。34年前、この本がベストセラーだっころ、わたしは『有夫恋』と出合っていないが、いま読んでも、美しい衝撃で、多くの読者を掴んだことが分かる。
奪う愛きらきらとして海がある
男の家に赤い三輪車があった
長い塀だな長い女の一生だな
塀を曲がると蝙蝠になる
いわし雲人に逢いたし逢いたくなし
考えているコスモスは薙ぎ倒せ
欠伸して四十歳が夢のよう
何を流そうかと橋の上にいる
それも百体 人形の目をひらく
れんげ菜の花この世の旅もあとすこし
好きな句をあげればキリがない。34年前、わたしは神戸ではなく横浜在住だった。
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